Monthly Archives: March 2014

「こころは東日本大震災を忘れません」

3月11日で、東日本大震災から丸3年経ちます。 1月末にKOKOROのメンバーが被災地をテーマにしたアーティストの友人の作品「Distant Mirrors」を鑑賞。被災地の浜に打ち寄せられた流木を集めて合唱している手を再現したこの作品。釘など使っているわけではないので、一度バラしたら二度と同じ形は作れません。合掌している手を一度離してしまったら、もう二度と同じ形には戻れないという点にKOKOROは共感し、祈りをテーマにしたその作品をKOKOROで紹介させて頂くことにしました。 <作家略歴> 村井啓乘(Murai, Hironori) 1962年大阪府出身。美術家。主にフィールドワークを主軸に創作活動を行う。東北大震災に関わるプロジェクトに、被災美術家の個展開催までの足取りを追ったドキュメンタリー映像「Rainy Days(2011)」、ドイツにて福島原発事故についてのインタビューを敢行した「Picnic from East of Eden(2012)」があり、東京、ベルリン、フランクフルトなどで発表してきた。本作「Distant Mirrors(2013)」は、震災プロジェクトの3作目にあたる。 「Distant Mirrors」 集団に埋没する「個」のアイデンティティーを探る作業として、主にフィールドワークを中心に、インタビュー、サンプリングなどの手法を用いて制作をおこなってきた。本プロジェクトでは「祈り」をテーマに東北大震災の被災地を舞台とし、特に津波被害が甚大であった沿岸部を中心に取材をおこなった。 自身も近年、家族をふたり見送り、「手を合わせる」機会の多い立場にあったが、被災地にあっては、その機会は如何ほどであったろうか。ひとは必ず死を迎える。「生きとし生けるもの」の必然である。「合掌」が「祈り」という、死者とのコミュニケーション作法の型として定着している国や文化圏は多い。わたしには、合掌された手のかたちが、「彼岸」への渡し船の舳先のようにおもえるのである。東北沿岸部を北上しながら墓地や慰霊碑などを訪ね歩き、被災者の祈られる姿や、その胸元で合わせられる両手を写真に撮らせていただきながら、お話を伺う。同時に海岸に流れ着いた、流木化した「瓦礫(良い言い回しではない。誰も遺体を「死体」とは言いたくないだろう)」を拾い集める。これらを合掌された手の形に組み上げ、海岸にて波打ち際に設置。波に洗われ、崩壊して再び海岸に打上った「瓦礫」の体に戻るプロセスを写真に収める。これら写真ドキュメンテーションは訪れた地域を示す地図とともに展示。再度回収された瓦礫は「暮らし」、「日常」などの隠喩としての座卓上に「松明かし(東北地方に見られる、お盆の時期に死者の戻る場所を照らす明かりとして、墓前に盛る小さな松明)」状に盛り上げて展示、用材としての使命を終えた木材と、座卓としての使命を果たす木材との対話を成す。瓦礫も物理的には「生きて」いるのである。これは瓦礫を作品に用いることで「延命させる」といった甘い作業ではなく、木材は元来、風雨や波に洗われ、磨かれることで、より強く、よりしなやかになる事実を視覚化しようとの思いもあったのである。 わたしには、幾千もの祈る行為を通して「場」に放たれた気配が「被災地」の現在を形成しているようにおもえる。同時に、個の祈る行為を通して読み解かれた「場」の記憶が「被災者」の現在を形成しているようにおもえるのである。同時代を生きるわたしもまた、広義において当事者であり「被災者」なのである。自分なりの「祈り」を作品の形にまとめる試みであった。 Advertisements

Image | Posted on by

3月祈りのお誘い Invitation to our circle of prayer in March

<東日本大震災/The Great East Japan Earthquake> ~「こころ」からのお知らせ~ (*Please scroll down for the English version.) 「こころ」は、東日本大震災を風化させたくない、亡くなった方々のことを忘れたくない、そんな思いで始まったお祈りの会です。 月に一度、日本国内と海外にも呼びかけて、被災者の方々と共に祈りを捧げています。 今月は、震災の起きた日本時間3月11日午後2時46分(NY時間3月11日午前1時46分)に、皆で一斉に祈りを捧げたいと思います。 皆さまとともに、この震災で犠牲になられた方がたのご冥福と一日も早い復興を願い、ご遺族をはじめ、深い悲しみの中にある全ての方の心に寄り添い、「こころ」一つに祈りましょう。 “Kokoro”is a circle of prayer which began after the Great Eastern Japan Earthquake of March 11th, 2011, so that the disaster and its … Continue reading

Image | Posted on by